インドカレー屋が日本に多い理由とその人気を現地人に聞いてみた結果。
先日、こんな記事を更新しました。
僕のインドカレーの好きを書きつつ、初めてインドカレー屋さんに行く方向けの記事でした。
kiichantraveler.hatenablog.com
ただ、今回はそもそもインドカレー屋が日本に多い理由とその人気について、友人のインドカレー屋のシェフの意見も参考にみていきたいと思います!!!
そもそも、
なぜインドカレー屋が日本に多いのか??
もっともな理由としては、世界第2位の人口を誇っているから!
これは確かに大きな理由の1つであり、何となく『人口が多い=中国』というイメージがありますが、
実際は2017年現在、中国の人口が13.8億人に対して、インドの人口は13.3億人いるわけで、今現在はさらに増えていることが予想されます。こう見ると意外とインド人ってたくさんいますね。
よって、中国人と同じくらいインド人もいると考えると、彼らの代表のご飯でもあるインドカレー屋さんが日本にたくさんあることは理解出来ます。しかしながら、どうやら他にも理由があるそうです。
実際に、インドカレー屋さんで働くシェフの友人に聞いてみたら意外な答えが返ってきました。
日本人が思うアメリカンドリームは、俺らにとってはジャパニーズドリームなんだ!!!
つまり、どういうことなのか?(笑)
まずはアメリカンドリームに簡単な起源をWikipediaから拝借します。
18世紀のアメリカ黎明期においては、ヨーロッパに比べ、出自や身分が決定的な役割を果たすことが少なかった。黄金郷の探索や豊富な地下資源のもたらす巨万の富など、志を抱き、情熱を燃やした多数の人間がヨーロッパから新大陸へと渡ってきた。「アメリカン・ドリーム」という言葉は、そんな彼らの荒唐無稽で不遜な夢を奨励し、鼓舞し続けた。
要するに…
人種や国籍に関係なく、実力がある者がのし上がれるアメリカで一旗揚げてみようじゃないか!!
というのがアメリカンドリームなわけですね。
一昔前、日本人の多くもこうしてアメリカに渡った人が多かったのではないでしょうか。
それが、彼らにとってのジャパニーズドリームなわけです!!!
母国から出て、日本でカレー屋さんをすることで一旗揚げてやろう!!!
ということだそう。
そしてこの思いは、インド人だけが持っているだけではなく、カレー屋で成功するジャパニーズドリームを夢見て、インドの隣国であるネパールやパキスタンからも日本に来ているそうです。
よって、インドカレー屋さんだからといって、そこのシェフがインド人とは限りません。申し訳ないですが、僕は彼らを見てどこの国のシェフか判断出来ないので、仲良くなって色々と話を聞いているうちに、実はインド人ではなくネパール人だったりパキスタン人だったりしたことが多々ありました。(笑)
ちなみに、僕が一番気に入っているインドカレー屋さんのシェフはネパール人で、どこの国のシェフかでカレーの美味さは決まらないと思っています、要はその人の腕次第ですね、当たり前ですけど!笑
じゃあ、なぜネパール人やパキスタン人がインドカレーを外国である日本で堂々と作ってるんだ?!という話になりますが、
例えば、こういうことです。
日本人の有名フレンチのシェフが本場フランスで修行し経験を積んでいるのと同じで、ネパール人やパキスタン人のシェフもインドでカレーの修行をしたので作れるという本当に当たり前の理由です。(笑)
ただ、ネパールやパキスタンはまだまだ発展途上国の1つであり、インドまで修行しに行ける人は少数であるため、有望なシェフであることが多く、周りからも一目置かれる存在なんだとか。
もちろん、他にもからくりがあります。
インド人は、カレー屋を海外でするためにライセンスを取らないといけないそうで、その審査が厳しく、ネパール人やパキスタン人のシェフを雇い、自分が実際の経営に回ることで、ライセンスと取らなくても店を開けるようにしているそう。
よって、インド人のみのお店では必ずインド政府公認のライセンスが壁にかかっています!
そうでない場合もあるそうですが、それはアウトな店ですね。(笑)
以上が僕の友人でありインドカレー屋さんでシェフをしている方から聞いた興味深い、『インドカレー屋が日本に多い理由』と『彼らがインドカレー屋するのがなぜ人気なのか』についての話になります。
こうして書いてる間にも、またインドカレー屋さんに行きたくなってきましたね〜(笑)
最後に…
もちろん、彼らが日本でインドカレー屋さんをやっていけるのは、ジャパニーズドリームだけではないように思います。どのお店にも、日本語を頑張って習得したのだと思う店員さんがいて、陽気なキャラクターが日本人に愛されているのは確かです。
お腹がはち切れそうなくらい食べた後には、必ずといっていいほどニコニコしながら、
ナン、オカワリ、イリマスカ??
と聞いてくれます。(笑)
残すのも悪いので、
大丈夫です、ごちそうさま!
と言うと、
ソウデスカ…。
ともの悲しげな顔もするのも、彼らの愛される所以なのかもしれませんね。(笑)
それでは。