【受験者必見】なぜ青年海外協力隊に参加を決めたのか。〜元旅人として考える〜
これまで僕はたくさんの『青年海外協力隊に参加したことがある人』や『これから参加しようと思っている人』に会ったことがあります。
彼らと会うと決まって話題になることがいくつかあります。
どこの国に行ってましたか?
どこの国に行きたいですか?
現地で何をしてましたか?
現地で何したいですか?
まあ、この辺は挨拶代わりの鉄板ですかね。(笑)
またこれらの質問と同じくらい聞かれるのが、
なぜ青年海外協力隊に参加したんですか?
という質問です。
この質問の返答から、『それまでその人が歩んできた人生』や『大事にしていること』や『価値観』みたいなものを垣間見ることができ、人によって様々な答えがあります。
海外が好きだから。
海外に住んでみたかったから。
外国語を習得したかったから。
貯金が出来るから。
周りに経験者がいて、触発されたから。
自由な時間が欲しかったから。
等々。
本当に様々な答えが返ってきます。僕も自分なりにいくつか答えを用意していますが、今日はその中の1つを例に挙げて紹介したいと思います。
あくまでも、たくさんある僕の理由の中の1つなわけで、これだけ見た人からすれば『何と不純な動機なんだ』と思われるかもしれませんが、あくまで1つの紹介として見て頂けると良いかと思います。
僕が、自分の生まれ育った国である日本にどんなことを返していけるだろう??
これが青年海外協力隊に参加するきっかけを作った自問でした。
大学生時代から元々バックパックをはじめとする海外旅行が好きでした。大学在学中にはバイト代を貯めては海外に行くという生活を繰り返し、気付けば4年間で約10カ国への渡航を経験していました。
東南アジアやヨーロッパ、アメリカに至るまで幅広い地域をたった一人で旅をする。
そんな中で、物凄く強く感じたことがありました。それは、
本当に自分が日本人で良かった、ということ。
これは決して他の国の人が良いとか悪いとか、そういうことを言いたいわけじゃないんです!!!
日本が世界で一番の国だ!とかも思ってません。(笑)
ただただ、純粋に自分が日本人で良かったと痛感する場面に多々遭遇する中で、そのように思うようになったわけです。
具体的にどんな場面に遭遇したか?
海外に行ったことのある人は経験があるかもしれないこの場面。
『どこから来たの?』
『日本から来たよ!』
『おおお!良く来たね、日本は最高だよ!車にテクノロジーに…』
どうでしょうか?
見知らぬ土地で、日本から来たというと日本について知っていることを語ってくれ、そして歓迎してくれる外国人の多さです!
歓迎されるとまではいかなくとも、『日本から来たよ!』と言って、『日本人か!出て行け!』と言われることは非常に少ないと思います。実際、僕はこれまで一度も日本人であることを否定的に捉えられて、攻撃されたことはありません。いつも彼らのように見ず知らずの日本人を歓迎してくれる現地人のおかげで、幸せな海外旅行が出来てきました。
しかしながら、それはなぜなのでしょうか?
確かに、僕のその場での素行や立ち振る舞いが良かったからかもしれません。(笑)
でも、そんな理由だけでは決してありません。
これまで日本として、日本や世界で活躍し、そして海外に出ても日本人としての品格を保ち続けてくれた先輩や先人たちのお陰と言っても過言ではないでしょう。
僕は日本で生まれ育ち、自動的に日本国籍を所得し、いち日本人として旅行をしただけにも関わらず、そういった恩恵を知らず知らずのうちにたくさん受けている。
このことに気付いた時に、僕はより日本が好きになり、誇りを持てるようになりました。
そうして思うわけです。
僕は日本からそうした恩恵を受けているにも関わらず、何も返していないのでは?と。
しかしながら、当時は普通の大学生であり、何かを研究したり発明したりしてノーベル賞や他の賞を取れるわけでもない。オリンピックに出てメダルを取ることも出来ない
そんな僕が日本人として、世界に向けて何かを返していきたいと考えた結果が、
当時、教育学部で取得予定だった教員免許を生かして教育分野で貢献することでした。
ただ、勝手に海外に行って、勝手に何かを行うのではなく、
やはり恩恵を受けた日本にも貢献する形で何かを返していきたい。
この思いを形にしたのが、青年海外協力隊への参加でした。
つまりまとめると、
海外で、自分が日本人というだけで、良くしてもらったり歓迎されたりした嬉しい経験があった。
僕は日本人であることを誇りに思ったし、そんな日本に何か貢献したいと思った。
それが、青年海外協力隊に参加することだった。
ざっくり言うと、こういうことですかね。(笑)
日本に貢献するというのは、日本のボランティア事業の促進にもなると思っていましたし、現地で日本人として活躍することが、今後そこに日本人が訪れた時に彼らにも良い印象を持って歓迎してほしいという、そんな思いもありました。
以上が、僕が青年海外協力隊に参加した理由の1つです。
また別の機会には他の理由も紹介できれば良いなと思います。
それでは。