kiichantraveler’s diary

30歳手前の分岐点。誰もが抱える思いを声にするために。

新卒で青年海外協力隊に参加しない方が良い僕が感じた3つの理由。

このサイトでは、自己紹介のページを作っていなかったので、一体僕が何者か分からないかと思います。(笑)

なのでこうして時々、自分が今まで経験したことについての記事を書くことで、ある種の自己紹介を行い、皆さんに知って頂ければ良いかなと思います。

 

タイトルにもあるように、僕は4年制大学をストレートで卒業し、就職活動を行わないまま、青年海外協力隊に新卒で参加した経歴があります。今ではだいぶ前のことのように感じますが。

 

そこで感じたことの中で、あえてですね、新卒で青年海外協力隊に参加しない方が良い理由を書いていきたいと思います。

その前に、もしかすると『青年海外協力隊』とは何のことかご存知でない方もいらっしゃるかと思うので、その説明から。

 

青年海外協力隊(せいねんかいがいきょうりょくたい、英: Japan Overseas Cooperation Volunteers, JOCV)とは、日本国政府が行う政府開発援助 (ODA:Official Development Assistance) の一環として、外務省所管の独立行政法人国際協力機構 (JICA) が実施する海外ボランティア派遣制度である。青年海外協力隊の募集年齢は20~39歳。募集分野には農林水産、人的資源、保険・医療などがあり、さらに120以上もの職種に分かれている。2018年6月末現在までに91ヶ国、計43,864名の隊員が派遣されている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

まあつまり要点をまとめますと…

 

『原則2年間』『発展途上国で』『ボランティア活動を行う』

ということです。

青年海外協力隊に関してはまた別の記事で解説していきますね!!!

 

それでは、本題新卒で青年海外協力隊に参加しない方が良い僕が感じた3つの理由が以下です。

 

1. 新卒で出来ることは限られている。

 

2. 同級生の新卒と自分を比べることで、心が荒み、方向性を失う可能性がある。

 

3. ゆくゆくは必ず日本社会でもまれる必要性がでてくる。

 

1. 新卒で出来ることは限られている。

 

いきなり辛辣な言葉から入りますね。(笑)

 

青年海外協力隊の活動は、基本的にボランティア活動です。よって、現地から要請された必要条件や資格を満たせば、試験を受けて合格すれば基本的に誰でも参加出来ます。よって、本当のど素人が現地に行って1人分の労働力として働き、活動することは現地の何かしらを向上させることでしょう。

 

しかしながら、現地ではボランティアである青年海外協力隊を『日本という先進国から、この国を助けに来てくれた技術者』という風に見られることが多く、そこで普通の大卒で特に技術や経験がないままでは、場合によっては現地でのお荷物になりかねません。

 

他のブログや経験者の話や体験談を聞くと、

 

実際に現地でお荷物になることで見えてくる問題点を解決した。

常に助けられる側にいて、任期が終わる頃にはようやく少しは役に立ち始めた。

 

こういった意見を見かけることが多々あります。もちろん、こういったことがいけないというわけではありません。青年海外協力隊の派遣には様々目的があり、もっとざっくりした目的を例に挙げれば、『日本という国を知ってもらって、今後の友好関係に寄与する』といった目的もありますので。

 

しかしながら、現地の人の生活にとけ込むことに意味があるなんてことははっきり言って、経験を美化しすぎではと僕は思います。

 

僕は数学の教員として派遣されましたが、4年制大学卒の教員免許を持っているだけで日本の教育現場について語ることはほぼ出来ません。また、教育実習や学校ボランティアの経験をさも学校で働いたことのあるように語るのはおかしな話で、日本の教育現場の表面すら見えていない可能性もあります。

かたや、同じように数学の教員として派遣されてくる人の中には、日本の自治体から現役のバリバリの教員が来ることがあります。

別に隊員同士を比べても何の意味がないとしても、それでも圧倒的な経験不足は否定出来ないでしょう。よって、経験がものをいう場面での活動では、新卒で出来ることが限られている、少なくとも僕はそんな風に感じました。

 

 

2. 日本の同級生の新卒社会人と自分を比べることで、心が荒み、方向性を失う可能性がある。

 

これは、新卒での青年海外協力隊あるあるかなとも思います。

自分の同級生たちがどんどん日本社会で活躍する姿(無条件にそう見えてるだけかもしれませんが笑)をSNS等で見ることで、この歳になって働かずボランティア活動をしている自分はどうなんだ!?と考えることは何十回とあります。

 

日本で働いている同級生の全てがすごいことはないと思いますが、劣等感を感じ、任期を終えて日本に帰国したら、どりあえず何でも良いから働くことが最重要になる可能性もあります。

 

青年海外協力隊に応募するような人は、みな目標があって来ている人が多いです。ただ、そういった人の中で同級生と比較することなく、青年海外協力隊に参加する前も後も自分の方向性を見失わないようにすることは非常に大切だと思います。

 

3. ゆくゆくは必ず日本社会でもまれる必要性がでてくる。

 

無事に2年間の青年海外協力隊の生活を終えて、このまま発展途上国での仕事を続けていこうと考える人は多くいます。しかしながら、そういった場合に新卒で、青年海外協力隊の経験で、就職出来るところははっきりいって多くないのが現実です。そもそも青年海外協力隊の2年間はボランティアという位置づけですから、原則職歴に含まれません。そうなってくると、いかに自分がその後の就きたい仕事に職歴が必要だったかと思い知らされる結果に…。

 

その結果、一旦は日本での社会人経験を積む道を選択することになり、次はまたその日本社会から海外への方向転換の一大決心が待っています。

 

相当ハードです。(笑)

 

そんな時、先に社会人経験を積んでから、青年海外協力隊に参加すればこんな道もあんな道もあったのか〜と思うことばっかりだったように思います。

 

 

 まあ色々書きましたが、これは僕の知る同級生で新卒青年海外協力隊になった人の意見も参考にして書いています。よって、そう思わない人も実は当てはまる人もいるかと思います。

 

ただ、やっぱり大事なことは何でもいつでも自分のしたいことに正直でいたいということですね。

 

こんなことを書いている僕も、新卒で青年海外協力隊に参加したことは全く後悔していませんし、自分で決めて進んだ道は案外良いものだったりします。

 

ただ、こんなこともあるよ?という程度に、ご参考に。

 

それでは。